見えない壁や
囲いというものがいつもあって
それらを乗り越えたり
壊したりして
いつも
すこしでも外へ
外へ
というのが
たぶん
わたしが生涯をかけてやっている
試みだろうと感じる
ところが
外へ出たと思ったときに
もっとやっかいな壁や
囲いに取り巻かれてしまって
外という閉塞に陥ってしまうことも
どうやら
多い
より本当の外がどこにあるか
どこにないのか
どの外は
にせものの外か
あらかじめ
目星をつけるのは
なかなか
むずかしい
だれかが撮ったインスタ写真と
同じような写真を
撮ろうとして
同じ場所に群れてくる観光客たちを
見ていると
外とは反対のものへと強く吸い寄せられて
そこを外と思い込む性質が
人間には深く組み込まれているのかもしれない
と思えたりもする
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