2011年5月22日日曜日

(精霊との眠りが続いている。精神を………)







精霊との眠りが続いている。精神を


持っていないので覚醒は湖のひと気ない岸辺への静かな打ち寄せの
ひとつ
数霊の跳躍!私たちは論理を継ぎ
しとどに溶けていくばかりだった。精神を


持っていないからね。もう止めようと何度も言い、


線路はいつも複雑だったじゃない?数霊の跳躍が花火のように続いている。
何度も森に行っては出て、仄かな懐旧を弄んでいる。三輪車の
ハンドルの鉄の味が
ペニスの先に氷柱となってゆっくりと古代を流れている。人肉の
裏側に閉じこもっている空虚がひとり、ふたり、あるいは三人、四人と
どこか紫じみた隈を水溜りのように目の下に蓄えて、ぼんやり
泥のように濁った水塊となって立っている地方。手のように突き出た、


あれはなんだろう、商品の幾つかを握りしめて、
悴んでいるのもとうに忘れて古木の太い根のように静まっている。
死のようだ、と地帯は囁き、
鬱血した葦のひと芽を撫でながら悔恨をともかくも受胎の合図と受けとめ


ふしだらな積乱雲の訪れをティーカップの純白の淵に挿す。精霊との
長い眠りの間、どこかで死も紙くずのようになり、
血圧のしばしの上下のようなものに過ぎなくなって焼かれ過ぎた骨のように
崩れやすくなっていった。初夏は、諸君、真夏の中にも微細に何度も
来る、晩秋の中にも、もっと感知しやすいかたちで。


心は女、


震えないように堅く浮いて、水の世を進んでいく。ところどころ
魂の緒のような垂線を引きながら、努めて緩慢に、蒼く月の一面のように、
とらえどころのない大きな切り株の崩れ、植物性の腐臭に包まれて、

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