ときおり私は自分が誰なのかと思う。
シェーンベルク
わかるまい
だれも
ぼくのあたまには
ほうぼうからの声が寄せ
ぼくのこころには
東西南北から
喜怒哀楽が寄せ
朝も夜も
それらを書き記さなければ
眠ることさえ
かなわないのを
ひとりだとか
孤独だとか
さびしいとか
いう人は
さいわいなるかな
自分で
いられて
ぼくの中に鳴る
鳴りつづける
声の
かずかず
それらのどれが
ぼくの声だか
もう
わからないよ
だれがぼくだったのか
わからないよ
書いて
書いて
書いて
空にしていかないと
取り戻せない
ぼくの
中身
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