つらい石を
油の
外務大臣に引かせて
南海の果て
わたしはゼブラ柄の海蛇を調教し
気になっていたラブレターも
書き終え
サインも済ませた
オレンジの皮を
星のかたちにきれいに切り
外務大臣に付ければ
あたりの海水が
柑橘系の香りに染まるはず
高価でもいいから
本当に気に入るティーカップ
ほしいね
歴史のやつばかり
嗅ぎ煙草で香り
ジョセフィン…とかいう名の
娘をまだ
希少金属たちが
触れ得ていないと愚痴を言う
もう其処に
達しているのだよ!
なかば透明な
電飾のようなブルーの魚たちは
知っていて
ずっとまわりに集まって
どんな波にも流されず
留まってくれている
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