駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年4月29日月曜日
海に行ってしまうはつ夏
なにか
記そうと…
白い紙をひろげ
ひろげたまゝ
また
海に行ってしまう
はつ夏
帰ってくると
待っていてくれている
紙の白
波の音が
からだの奥で
いつまでも
消えない
紙の白に向かい
聞き続ける
波の音
なにも
思い出さないほど
満ち足りていた
浜の時間を
むりに触れもせず
整理もせず
こねくりもせず
ひょいと
テーブルの上に
投げ出す
落下せずに
テーブルの上
15センチほどに
浮いている
浮きつづけている
浜の時間
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