2018年5月4日金曜日

よろしく初夏の、祭りの頃でもあるからは、



モーリス・ブランショの一節を思い出しながら
大手町を過ぎ、日本橋へ、銀座へ…

「さまざまな価値、モラル、祖国、宗教、そして個人的な確信の数々。他ならぬわれわれの慢心と自己満足が、われわれに、それらを気前よく与えてくれているだけのことだ。これらは皆、安定した事物に囲まれて立ち、安心していられると考える人間のために、この世界があつらえた場所にすぎない。自分たちが赴こうとしている先にある計り知れぬ破綻について、人間たちは何も知らない」*

サウジアラビアの皇太子が暗殺されたらしいのでは…、との情報の
裏が取れず、DJHに連絡できずにいる…

イスラエルはつい先日小型原爆を使用したとの情報も入ってきたが
これも真偽はわからない…
イランの過去の核兵器開発計画を示すという極秘ファイルをネタニヤフが公開したが、これに対するニュースとして誰かが流したものか…

日本の首相はヨルダンでアブドラ国王に11億円の無償資金協力を約束したが、それ以前にムルキ首相に16億円の無償資金協力の考えも示している。難民受け入れ地域での廃棄物処理機材整備のための資金だが、これはヨルダン、イスラエル、パレスチナとの間で進めているという“平和と繁栄の回廊”構想に繋がっていくというのか…

さらに、ヨルダン西岸ラマラでパレスチナ自治政府のアッバス議長に会い、大使館を移すつもりはないと伝え、イスラエルとパレスチナの共存を目指すニ国間解決案の支持を表明したが、アッバスからは難色を示されている。ついでイスラエルのネタニヤフ首相に会っている。

日本はイスラエルと軍事用ドローン開発を進めている。パレスチナ医療機関によれば、ガザの子供たちがPTSDを発症する原因のトップが、イスラエルからのドローンの飛行音だという。

エルサレムには、首相とともに三菱重工も訪れている。2019年にイスラエル空軍に配備されるF35ステルス戦闘機は、三菱重工の愛知県小牧工場でも製造されている。他国でも製造されるので、完成品が小牧からイスラエルに向かうわけではなく、小牧製の完成品がすぐにガザに飛行して空爆を行うとまでは言えないが…

モーリス・ブランショの一節を思い出しながら
大手町を過ぎ、日本橋へ、銀座へ…

日本橋三越に少し入り、銀座へ戻って、伊東屋に入り、
いくつかの階で、紙や彩色用品を選ぶのに時間を費やし…

「さまざまな価値、モラル、祖国、宗教、そして個人的な確信の数々。他ならぬわれわれの慢心と自己満足が、われわれに、それらを気前よく与えてくれているだけのことだ。これらは皆、安定した事物に囲まれて立ち、安心していられると考える人間のために、この世界があつらえた場所にすぎない。自分たちが赴こうとしている先にある計り知れぬ破綻について、人間たちは何も知らない」

少し、眩暈がするような気がするが、
気のせいだろう、
この国では、この時代にあっては、この世界にあっては、
いつも、すべて、気のせいなのだから…

中年アイドルグループの接吻強要騒ぎを演出したのは、
もちろん、
すっかり国際化してしまっている、軍需産業複合体であろう。
と推測する…

風が強い日、きっと、この国では、
ブランショの一節を思い出したりしたのは、私ひとりに違いない、
と思いながら、

(…そう、現政権が人文系を廃絶しようと努めるのは
(理由のないことではない、
(現に私はブランショの一節を思い出し、そこを手がかりにして、
(2018年に起こっていることへの目を
(ふたたび、鍛え直せ、と叱咤されているのだから…

あいかわらず蝶よ花よの馬鹿ぶりを続けながら、山科閑居、
よろしく初夏の、祭りの頃でもあるからは、
詩歌のかたちでカモフラージュでも、続けましょうかいなァ、

あゝ、続けましょうかいなァ…


*モーリス・ブランショ『転落:逃走』in『友情』
Maurice Blanchot La chute : la fuite in L’Amitié, Gallimard, 1971, p.230.




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