食べ過ぎたことばの味が
ときどき
胃から食道まで上ってくるから
ちょっとひとりで居たい
海にむかって置かれている青と水色のやわらかいビーチチェアの
どれかひとつに
女神に懐妊されるように座って
子どもの時に飼ったドーベルマンのラッキーの霊が
きっと海辺には来ていて
脚が濡れるのさえ愉しみながら
水際をさんざん駆けまわり続けるだろう
それを眺めながら
ちょっと重要な企みを
まだ図面も引かず
思いの中でだけフリーハンドで
素描し始めることにする
夜に軽い食事をとった後で本式に机には向かおう
曖昧な舌足らずの言い方だが
海の計画
とでも
呼んでおこうかな
心のファイルに付ける
わかりやすい短い名前として
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