ばれちゃァしょうがねェ…
河竹黙阿弥 『青砥稿花紅彩画』
言葉を使う時には
べらべらおしゃべりするようでも
かならず抽象化してしまっているし編集もしてしまっているので
いつもイヤァな気がする
しゃべってる時は
たえず黒板消しや消しゴムでしこしこ消しながら
修正しながら
訂正しながら
ほんとに言いたいことに向かおうとしてる感じがまだするから
まだまだマシかもしれないけど
書くってなると
ほんと
どうしようもないほどイヤァな気がする
ひとこと
ふたこと
みこと
よこと(しこと…?)
ごこと(いつこと…?)
ろっこと(むつこと…?)
ななこと(しちこと…?)
はちこと(やつこと…?)
書いてくうちに
もうじぶんでさっきまで考えてたことと違うことが出現してきてる し
これを他人が読んだら
さらにぜんぜん違うことを読みとっちゃうだろうなぁ
と見るも無残な文字づらになっちゃってて
弁天小僧みたいに居直っちゃうしかないほど
最新式のキレイな便器の蓋あけたら
アヘアヘシンソウの顔が作り笑いして出てきやがって
ケツの穴ぁ舐められそうになるほど
イヤァな気がする
まったく
百鬼どころか千鬼の夜行
平安の末みたいな
妖怪の世とはなりにけりだゼ
(言葉のハナシしてたのに
(アヘアヘシンソウとか
(妖怪のハナシに持ってっちゃって
(ゴメンねゴメンね
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