C’est une chanson, qui nous ressemble…
Jacques Prévert 《Les Feuilles Mortes》
森のなかの宴会場か
ホールのようなところで
長かった大きな集まりが終わり
つぎつぎ来るバスやタクシーに乗って
何人かずつ何十人かずつ
その場を離れていく
何台かのバスを見送りながら
うしろの席にはあの人も
そのとなりにはあの人も
わきにはあの人もあんな人も
みんなもう去っていくのかと
終わりということの波が寄せてくる
それらのどの人たちとも
うまくつき合えたとはいえない
反目しないまでも
どこか認めあわないまま
どこか故意の無視をしながら
時も世もどんどんと過ぎた
心に響く声にいま知らされるのは
ぼくのぼくはけっきょく
彼らあってこそのぼく
彼らとの微妙な拮抗あってのぼく
彼らが去ればぼくも消えていく
このさようならの波の打ち寄せのなかで
0 件のコメント:
コメントを投稿