2020年11月4日水曜日

おお怖


中年の女性作家のツイートをたまたま読んだら

日本の男は女性を人間として扱っていないという

じぶんの世代の男たちも上の世代の男たちも全滅だという

今どきずいぶん昭和な主張をしているものだと思ったが

その後も目にするようになったその作家のほかのツイートも

おなじように日本の男はダメだダメだという論調で

いったいどんな男とのあいだに子どもをもうけたのか

日本の男は全滅だというのだから外国人男なのだろうか

などと要らぬ想像をし始めそうになってきて気づいたのは

そうかこのようにして読者開拓をしようという戦略だなということ

むかし柳美里とかいうのが私生活まるだし戦略をやっていて

純文学作家の私生活などだれも興味は持たないものだから

思った通りそうそうにポシャって忘却されていったが

この女性純文学作家も同じような過程を辿るのだろうな

叫喚小規模炎上広告作戦展開中なのだろうけれど

太宰や三島のようにまずは死んでから出版社に任せるんですな

とやはりどうしても思ってしまういっぽうで

冷酷な批評家の正宗白鳥が言っていたあの決定的な批評

どんなに頑張ったからってダメなものはダメ

あれを思い出してまことに芸文の世界は過酷なものと再認識する

その正宗白鳥だって彼が大否定した夏目漱石と比べれば

もうこれっぽっちほども残っているとはいえず

おお怖おお怖おお怖おお怖おお怖おお怖





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