虫のまったくいない土地から
短い手紙を
カエラは書いてくる
私
日
虫
飲むと
といった短さと
そっけのなさなので
砂漠に
死んだ動物の
ちりぢりに
なった骨のような心持ちになって
長い時間
わたしはカエラの手紙を
見つめていたりする
読まないといけない本がある
ずいぶん幼い頃に
読みのがしてしまった
幼児用の絵本や
童話も
いっぱい
ある時
こんな返事を書きたくなって
送ってみたが
これに対し
カエラからは
強烈な
と言いたくなるようなブルーの色紙が
返ってきた
このブルーの受け取りは
ひどく
心地よかったので
ゴールドのシルクの大きな布に包んで
取っておくことにした
いつまでも
カエラを
0 件のコメント:
コメントを投稿