街の美しい時間を
…と
鉛筆で
小さなメモ帳に記して逝った天使が
あゝ
戻ってくる
浅い
夏の水際
脱いだままの靴の片方を
拾い忘れて
寝てしまった子を
背負ったまま
来てしまった死海の
ほとりは
思いのほか
明るくて
心地よくて
死
という言葉の印象を
深いところから
変えねばならなくなった
天使も街を
夢
見る
あなたも
ね?
わざわざ買わない花が
きっと
あらかじめ届けられてしまっている
家へ
まずは
寝てしまった子を
運び
逝ってしまった天使に
拾い忘れた
脱いだままの靴の片方は
任せて
……そうだ
ちょっと
香りのいい草のサラダでも
食べていこうか
大通りから
すこし入った
桃色の小さな料理屋さんで
もたれない
軽いデザートがあれば
それも
つけ加えて
出してもらって
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