2016年4月3日日曜日

花から花へ

  
花から花と
見て歩き続けると
だれだって
どうしようもなく
やさしくなる

自分と
自分でないものとの
さかいが
どこらへんにあるか
わからなくなる

これだけでも
仏の道
ぼんやり桜を追って
町から山川
野から土手へと

ふらふら
うつろい歩くのが
じつは本当の
平和の実践
なんかではないか

生きがいとか
いうようなものも
花から花へ
めぐり続けるところに
あるんじゃないか




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