あること
と
ないこと
この表裏のぐあいの検討に
一瞬一瞬を捧げず
あること
だけを信じ込むならば
危うい
どうして
生きている暇などあろうか!
思念の場と
からだと
その両方を保持しながら
生から離れていよ
この世の一瞬一瞬を
たゞ
検討と実験の場としてのみ用いよ
人として云々
社会が云々
などと
苔のように付着し続けてくるくだらない妄想を
たえず削ぎ落とせ
多くの人が人生と呼び
世の中と呼び
現実と呼ぶ
基盤のないこの妄念の渦の連鎖は
なにひとつ
誰にも
真なるものを与えはしない
どうすればいいのか?
たゞ見続け
たゞ流され
流されるまゝの流れとなって
転変を不変の身とせよ
他には一切方途はない
流変を本性とする思念に頼ることはできない
思念からのみ作られる人間界のなににも頼ることはできない
言葉にも頼ることはできない
転変
変動
不安定
すなわち絶えざる生成そのものとなれ
0 件のコメント:
コメントを投稿