[2001年3月]
ひとである限りはひとの
はずれを推量し続ける 風の
うなじをふと見とがめた 思春期
男の子らのまなじりのふるえ
そのように流れの
おもてはふるえ
こころの肌は帰る
ひとへ
また はずれへ
わかること わからないこと
枯葉に触れて芽吹く
透くほどの薄あおの葉
すべて終ったと幾たびか言う
川に立てば水は繋がる
こころへ 思いの
雲へ 行く 行かぬ
路のおちこち 置いてきた
ままの切れはしの夢
紡がずに行く そのままに
行く
覚悟、あきらめ
ようやくに
わたしは わたし
透くほどの 薄あお渡し
芽吹く路 はずれ
はずれ わかるまま
わからないまま
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