ねむりのあとさきの
さびしさに
ひとり
なんと
とおいところへ
きてしまっているのか
と
おそろしいほどにも
なる
だれもいないところ
おこったことの
みな
きえさってしまったところ
わたしは
もう
わたしが
だれであったかも
すっかり
わすれてはて
どんなひととしたしんだか
どんなことばをかたり
どんなおもいをいつくしんだか
みな
おぼろげになってしまって
はじめもさいごも
しれない
くらいような
しろいような
ぼんやりとした
ちゅうかんちたいの
どこかに
よわよわしく
たっている
それも
たちつくすほどの
ちからとてもないので
いつも
ゆれているような
ふるえているような
これからの
むかうべきほうこう
どころか
まなざしを
むけるほうこうさえも
わからないで
いる
いる
というほどの
たしかさもなく
い
る
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