いわゆる宗教
に
たずさわるひとたちの
霊への無知は
いまの世ではまこと計り知れない
霊は霊の世界では
生前の名でも
戒名でも
呼ばれることはけっしてない
名は物質であり
重すぎて
その世界には入り込めない
まだしも
この世での名のほうが
逝った霊とのつながりはつけやすいものの
それは
霊がこの世に残した
アストラル体の残滓が反応するだけのこと
霊そのものは
物質界には反応できない
墓に金をかけ
戒名に金をかけるのは
逝ってすぐの霊を
じつはすこし苦しめてしまう
それらが重さを増すということを
あわれにも
あまりに知らないひとびとがいる
霊と現世をつなぐ使者たちが
かれらの耳もとであんなに
しかるべき為しかたについて
つぶやいているのに
わかる者
見え
聞こえる者は
しかし
黙って見ているほかない
霊たちのいっときの負担になるとはいえ
それほど
大げさに考えるほどのことでも
ないから
なにより
われわれのこの世のほうが
はるかに
あわれまれるべき
あの世と呼ばれるべきところだから
0 件のコメント:
コメントを投稿