駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年6月12日金曜日
海へのほそい流れまで
飲み終えたカップもかたさないまゝ
海への
ほそい流れまで
落ちている
白い貝殻
ビー玉のように丸い
小さな
ガラスのかけら
人生の流れのかたわらで
…と
歌っていた
無名の歌手と知りあいだった頃の
煙草のにおいが蘇る
新しいものは
みんな
すぐ古くなっちゃうからね
…と
言っていた
喫茶店の亭主も
やはり
蘇る
海への
ほそい流れまで
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
モバイル バージョンを表示
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿