大津皇子と
姉の大伯皇女との
近親相姦
と言えば言える
掛けあいの歌は有名だが
恋人だったらしい
石川郎女への
こんな歌も
印象は強烈に来る
あしひきの山のしづくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしづくに
性的な意味あいを喚起させるとか
歌としての出来ぐあいとか
そもそも
どれだけ真実味があるかとか
そんなことはどうでもよい
山のしずくで
すっかり濡れてしまいながら
そのままの姿で
女を待っている男の姿が
ほとんど
物の怪のように
ありありと
見える
山のしづくに
山のしづくに
と
二度
くりかえし
濡れて
山で
立って
女を待っている
男
我立ち濡れぬ
は
女を待って
立つ
男根を容易に想像させ
それは
間違った想像ではないだろうが
足も
脚も
からだも立っていて
しずくに
濡れていて
からだ全身で男根になっていて
しかし
来ない女を
待っているだけで
大津皇子
なにか
とほうもない絶対的な形象にと
ここで
成り尽くした
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