2013年10月19日土曜日

括弧の侵入、冬の近づき







静か(な大気の広がる夜にも蔓植物はあからさま)に伸び
星(を隠す雲の下でもしばらく守る)しかない自分
海から離れ(れば山を忍ば)ねばならず
海(山を忍ぶこ)とも
離れる(こ)とも

ま(だ妖精であり得ないというな)ら
広(く硬い冷た)い(岩盤の露出の上に日)夜を過ごして
生き(のびもす)る
生き(のびもし)て(どうす)る
体(の十分に堅固ではないやや寿)命(の長い生物)を続けて
もの(そのもの)を(ついに)知る(ことはできな)いま(ゝに)
思(念の)虜

定期(的な喪)失(の底に汲む力を蔓植物のよ)う(に育む)
代(々の)生(来の癖を)青々と(主張して)じつはカワウソ(のような)顔を
のっぺらと捨(て、隠し、左右対称の斜めの)棒(を支)え(あわせ)て
他(の動物を少し超え出た何)者(か)の
振(り、こ)れ(も)
代(々の)生(来の癖。…と手)を(また)伸ばす(嗜好品の)
液(体、あれやこれやに、)冬(の)
近づき

                              
   




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