駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年10月24日木曜日
球体水槽
本を浸け
いつものように
水草の
繁茂する
球体水槽のわきに
眠る
そうすると
夢を
見ないから
静かな空白に
しばらく
なっていられる
本が
水を吸っていく音を
ふかぶかと
聞いている間に
世界というものは
脱皮を
遂げている
その瞬間を
つかみたいとは
思わない
容易すぎるから
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