はじめるのは白からではなくたいていは避けようもなく色の混濁か ら
低く軍用機が過ぎていく
平和の
アールグレイのポットをそっと置いて
老いよう、ひとしきり
とアポロはアフロディテに呟く
誰もいない広大なテラスの
(はじめから誰もいなかったのか
(誰もいなくなったのか…
大理石の手すりには
そこここに
苔が生えてしまっていて
それが美しく寂しい
いっしょの時間に休むことを
だいぶ以前からしなくなってしまったので
まるでわたしたちは別の生に旅立ってしまっているかのよう
あまい統辞…
はじめるのは白からではなくたいていは避けようもなく色の混濁か ら
と
だからこそはじめ直す
抽象と断層という救いを
ソナエテオケ、
イツモ
はじめるのは白からではなくたいていは避けようもなく色の混濁か ら
と
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