(1994年版改訂2014年版)
21
わたしのなかでひとり
わたしがさびしんでいるとき
聖母水村はなこさま
きてください、すくいに
わたしであることのでぐちのなさ
わたしであることのあじけのなさ
わたしはわたしのくらいぬまのよどみ
わたしはわたしのさびついたじょうまえ
わたしのなかへひとり
わたしがまよいいっていくとき
聖母水村はなこさま
きてください、すくいに
わたしであることのやるせなさ
わたしであることのほうとのなさ
わたしであることのいんうつなちかしつ
わたしはわたしのあんうつなゆうれい
わたしはわたしのこころなんかいらない
わたしはわたしのじんせいもいらない
どこまでいけばうんめいのはてにでるの
おわりなくかこいこまれいるこひつじ
しゃかいにかぎりなくまけていくわたし
ひびおもくくずおれていくわたし
わたしわたししいられてるわたし
わたしわたしけんおしてるわたし
いつのひか
わたしのいのちはてるとき
はっきりとつよく、つよく
わたしをだいてください
わたしがおわるそのとき
きてください、すくいに
わたしがわたしおえるそのとき
わたし、わたしあなたに
わたしわたす、あなたに
わたし、わたしわたして
わたし、わたしおえる
きてください、すくいに
だいて、つよく、つよく
わたしおわるそのとき
わたしわたすそのとき
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