駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年3月5日木曜日
死んだことのある人や
死んだことのある人や
ふかく死んでいる人だけが
私の顔の遠さを見てとる
―ここにいないのですね、ずいぶん昔から
そう言ってくれた人がごく数人いた頃
まだ生き心地が少しはしていたが
皆いなくなってしまい
何度春がめぐって来ても
地上に置き捨てられている私には
たゞ冬が続くばかり
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