わざわざ会いに行きたくなるほどの人が
その国にはもういないので
ネットでふいに飛び込んできた
その国の首都の
春のフォトなんか
しばらく見て
それで済ましている
わざわざ会いに行きたくなるほどの
あの気持ち
じつは
未来のじぶん
あるべきじぶん
そんなものに
会いに行きたかっただけなんだなと
いまはわかっている
かなしくも
さびしくもない
世界のどこも
平等だと
いまはわかっている
あの町のほうがすてきだとか
あの田舎にいるほうが幸せだとか
そんなことはないのだと
いまはわかっている
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