人という人の
ほんの些細な好みや
小さな蝋燭の炎のゆらぎのような価値観にさえ
じつはあまりに深く
深く深く
頷くことがないので
みな最後には冷えきって
心の底の底まで怖気づいて
離れていく
剥がれ落ちていく
わたくしからは
悪魔たちさえ
堪え得なかった
彼らのよって立つ
悪どころか
善さえも
抵抗や反抗や
行為や
あるいは何かへの従順
敬意
主義
光や愛
憎悪や報復
自我に放我
捨身
解脱
ありとあらゆる必然
それらのいずれも
つかのまの水泡に過ぎないと
サバトでも
言ってしまったから
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