物の
ふしぎ
ふしぎ
それらを作った人たちの
想念がすっかり完成されて
わたしを取り囲んでいる
ふしぎ
作った人たちが
とうの昔に死んでいて
あるいは
死んだばかりで
あるいは
そろそろ死のうとしていて
想念だけがあり続ける
ふしぎ
物の
ふしぎ
ふしぎ
誰かの思いから出てきて
くっきりと
わたしを取り囲んでいる
ふしぎ
人たちの想念に
いつもいつも
取り巻かれている
ふしぎ
人跡稀な自然の中に
たとえ
入り込んだとしても
入り込んだとしても
かならずや
だれかの想念に取り巻かれ続け
だれかの想念に取り巻かれ続け
神
という言葉を思い出そうと
出すまいと
わたし
から出たのでない想念に
から出たのでない想念に
取り巻かれ
続けるほかない
続けるほかない
ふしぎ
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