気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
トリュフォーは映画で
「文学は復讐ではない」と
主人公に向け
別れた妻に言わせていて
若い頃はわたくしもこれに共感し
さすがにトリュフォーだと
感心もしたのだが
まずは復讐として
書き出されるのでなくては
言葉は推進力を持たないものなのだと
年齢を重ねてようやくわかった
そうして書き終えられた後で
ようやく
「復讐ではない」境域に
書き手は入り始めていくのだ
甘えてはいけない
まずは復讐しなくてはいけない
はじめからいい子ぶって
悟ったふりなどしていては
いけないのだ
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