2021年11月16日火曜日

セポンピピリン草を焚くことを添えておく

 

 

時間を考えようとすると

人は平気で

「ある」「いる」を道具として使ってしまうから

けっきょく

いつも時間を取り逃がす

時間は「ある」や「いる」の網には絡まって来ずに

かろうじて

無時間の感覚になったときの

微妙な触感で触れうるかどうか

だから

 

意識が時間をとらえることは絶対にできないが

ここから次の時間が生まれて伸びていくというポイントを

ほんのちょっとのズレを許容したうえで

仮想してみることはできる

 

まるで

ビッグバンとやらが起こる直前の極少の点のような

おそろしく静かなものが

見えず

触れ得ないながら

あるのが

わかる

 

もちろん

こんな語り口ではそれを伝えられないので

 

セポンピピリン草を

おそろしいほど蒼黒い北海の深夜の海の上で

ソッと焚いてみてください

そうしたらわかるから

それですから

それですから

それですから

 

添えておく





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