2026年2月19日木曜日

優先順位

 

  

 

YouTubeでも

どこのSNSでも

インターネット上では

霊能者や予言者の豊作が続いている

どこの国でも

どこの言語圏でもかわらない

 

彼らは「わかる」のだという

「見える」のだという

「聞こえる」のだという

「感じる」のだという

 

なにが「わかる」のかというと

大事なことが「わかる」のだという

あれこれたくさんの動画を見てみると

人に憑いている守護霊や指導霊がどんな人かわかったり

どんな邪霊が取り憑いて悪さをしているかわかったり

過去のどんなことが霊的トラウマになっているかわかったり

未来でどんなことが起こりそうかわかったりする

それらのことが大事なことなのだという

 

大事かどうかは考え方や見方次第だから

それらを大事なことだと思う人がいてもおかしくはないが

数十年ものあいだたくさんの未成年が性的蹂躙され

奴隷化されたり殺されたり人間牧場まで作られていた

エプスタイン事件をあらかじめわかっていた霊能者や預言者は

針小棒大にいろいろなネタを弄くるインターネット界でも

例外なしにたったのひとりもいなかったし

世界経済や日本経済が正確にどう動いていくか

背後にはどのような勢力どうしの争いやもつれがあるのか

これらが「わかる」霊能者も預言者もひとりもいない

ガザ虐殺が続いていた理由を「わかる」という者もいないし

ベネズエラ攻撃を預言していた者もいないし

重大なクーデター未遂が中国であったという国際政治通が多いのに

なんでも「わかる」はずの霊能者や預言者からは

そんな情報を肯定する話も否定する話も聞こえてこない

 

なにを大事とみなすかは人それぞれだとは思うものの

そこらの個々の人にどんな霊が憑いているかとか

守護霊や指導霊がどんな人かなどということよりも

人類史上の一大暗黒事件の露呈といえるエプスタイン事件のほうが

どう考えても重大で世界中の人間たちの精神や魂に

とほうもない影響を与えるはずの事件なのだが

そうしたことについては一切触れることなしに

地方の悪霊が棲み着いた部屋まで出張してお祓いをしたりしている

心霊スポットのトンネルへ出かけていって

カメラをまわしながら懐中電灯を付けて暗いトンネル探訪をしている

 

インターネット型霊能者や預言者には優先順位という考え方がないらしい

どこかの心霊スポットのトンネルに夜に出かけていくよりも

ガザ虐殺の現場の数万人にのぼる死霊たちの現状を霊視したり

エプスタインたちに強姦され殺された少女たちの霊視をしたり

ウクライナ戦争を動かし続けるEUの背後霊を霊視したり

不正選挙の噂の大きいチームみらいの真相を霊視したりするのこそ

優先的に霊力を振り向ける対象だと思われるのだが

彼らの霊力の使い方はどうしたものかひたすら地味にローカルに

私小説的にお新香クサく小中学生のコックリさん的狭さに

なぜだか終始していく傾向がある

 

優先順位

あるいはトリアージュ

取捨選択

トレードオフ

 

なんと言ってもいいが

これらこそ

霊能者や預言者には必要である

 

というのも

生の内実は時間とエネルギーそのものであり

これらは

時空に結びつけられている以上

どうしても有限だからだ

 

どうでもいい小さな除霊や浄霊にばかり

かかずらわっているのは

霊能者や預言者にとって致命的である

 

「わかる」のだといい

「見える」のだといい

「聞こえる」のだといい

「感じる」のだという霊能者や預言者に接して

はたして

数十冊の読書や勉強や

音楽や美術や映画の鑑賞や

街や森や川や山林の散策などで得られる以上のなにかが

「わかる」のか?

「見える」のか?

「聞こえる」のか?

「感じる」のか?

そう問い直しておいたほうがいい

 

心霊系やスピリチュアル系のものを判定する時には

こんな

真の経験的実利面を見ることこそ

効果がある

 

 

 



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