2014年11月24日月曜日

がんばれといっても




ちょっとした話の流れから
わたしより若い
とっても若いひとたちの話を
ほんのちょっと
聞く機会があったが

なかなかの重労働な上に
腰も慢性的に疲れ
はやく床に就こうにも
どうしても夜の一時頃になり
朝は五時起きだし
同僚と外食して帰らなければならない時も
けっこう多いし
とか

ふくふくと
健康そうなのに
低血圧で
どうしてもサッと起きられず
目覚めてから
一時間は布団の中にいるんです
とか

職場まで行くのに
満員の通勤電車で一時間かけて
まず都内まで出てきて
そこからさらに
反対方向の郊外まで
べつの満員電車で
とか

ことのほか
暗く考えるべきではないと
思うけれど

他人には見えない
それぞれの
小さなどうしようもなさに
絡めとられて
とっても若いひとたちでさえ
今は今で
もう
ぎりぎりなところに
いる感じ

がんばれと
いっても
どうできるんだろう

それほど
体力のないひとは

それほど
特別な能力を
持ちあわせてもいないひとは

がんばれと
いっても

それなりに
がんばっては
いても




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