駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年12月30日火曜日
そのためにのみ
情報はむしろ壁
枯れた草の茎の中に残った空間をこそ通って
開けたところへ抜けるべきだが
狭い思いをすればいいというものでもない
もっと楽な方法はある
みんなでそれを探してきたではないか
探し続けるのだ
悲観も楽観も感情の上っ面の天候変化に過ぎない
可能性とまだ現実化していないものだけが検討されるべきで
そのためにのみ脳がある
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