過ぎたはずの時間が
過ぎないままに
いつも頭や体のまわりに
漂っている
たくさんの
それらが
同時に
いつも間近にある
こんなはずはない
時間はどんどん過ぎ去り
消えていってしまうものと
思いこんできたのに
思い込まされてきたのに
何年か前から
時間が過ぎ去るなんて嘘っぱちだと
実感するようになってきた
時間が過ぎ去ると信じ続ける人々とは
この先どこかで
さらに深く別れなければなるまい
なにも過ぎ去らず
すべてが圧倒的に
絶望的なまでに
ここにあり続ける実感を持てない人々とは
離れていくばかりなのを
受け入れなければなるまい
0 件のコメント:
コメントを投稿