2015年1月6日火曜日

それはわからない




舌をからませて口づけをしている夢を
たしかに見ていたものの
とても親しい相手の舌がふつうの舌ではなくて
小さなウィンナーのように
元のところが線のようなものでつながっているだけなのが
こちらの舌先の感触でわかるので
この線が切れでもしたら舌が取れてしまう
それはこわいなあ
こんな舌でよく生きてきたなあ
などと思い
気が気でない
せめては口づけの最中に
元のところの線が切れないようにと
ちょっと冷や冷やな口づけ
場所はどこでだったかわからない
なんとなく華やかなところの裏のような
たまたま人のいない回廊のような
シャンデリアのある広いロビーの端のような
さあ
それはわからない
それはわからない




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