止んでいた雨が
また強くなったようだ…
秋の涼しさ
肌寒さを感じるようになると
ひとり
家にいるのも
さびしい
家人がいても
ひとり
眠っていて目覚め
未来を茫漠と思うのも
過去を思い出すのも
さびしい
みんな亡びていくのだ
みんな衰弱していくのだ
みんな老いていくのだ
みんな死んでいくのだ
なにもかもが
さびしい
この世界では
なにかのために伸び
たくましく
頑強になっても
だんだんと逆路がはじまる
遅速の違いがあるだけで
肉は痩せはじめ
頭は鈍くなり
老いの臭いが立ち出す
そんな
あたり前のことが
さびしい
あたり前が
さびしい
なにもかもが
さびしい
雨はさらに強まってくる
明日も雨だろうか
傘をさして行く人たちを
ぽつぽつと
薄くらい街路に
見るだろうか…
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