ふつうにものを書こうとすれば
思念に浮かぶイデーを拾いあつめて書くほかなくなるのが
恐ろしすぎる
不自由さ
だから
シュールレアリストも
バロウズたちも
偶然拾われる単語を配列していく方法を採ったのだが
そうして作成されたものを読むのは
じぶんの中に湛えられた思念に過ぎないので
ふいにソラリスに陥ってしまう
ほとほと
文芸や創作物はくだらない
思念に支配されたエネルギーの深層流動体をどこまでも
固定化しようとし
やりかたや流儀や所作や振舞いや形式や…に
閉じ込めようとするばかりだから
それほどに
怖いのだ
エネルギーの深層流動体が
そうして
たとえば詩歌の場合
いつまでも
喜怒哀楽や花鳥風月を扱わせることで
ひたすら
ガス抜きさせようとする
やりかたや流儀や所作や振舞いや形式や…という
精神の真の支配層
の
忖度をするばかりで
ガス抜きでない
表現など
いったいどのくらいあるというのか
ほんとうに
どこまでも
どうしようもないほど
文芸や創作物はくだらない
くだらない
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