2020年9月6日日曜日

くだらない

 

ふつうにものを書こうとすれば

思念に浮かぶイデーを拾いあつめて書くほかなくなるのが

恐ろしすぎる

不自由さ

 

だから

シュールレアリストも

バロウズたちも

偶然拾われる単語を配列していく方法を採ったのだが

そうして作成されたものを読むのは

じぶんの中に湛えられた思念に過ぎないので

ふいにソラリスに陥ってしまう

 

ほとほと

文芸や創作物はくだらない

思念に支配されたエネルギーの深層流動体をどこまでも

固定化しようとし

やりかたや流儀や所作や振舞いや形式や…に

閉じ込めようとするばかりだから

 

それほどに

怖いのだ

エネルギーの深層流動体が

 

そうして

たとえば詩歌の場合

いつまでも

喜怒哀楽や花鳥風月を扱わせることで

ひたすら

ガス抜きさせようとする

 

やりかたや流儀や所作や振舞いや形式や…という

精神の真の支配層

忖度をするばかりで

ガス抜きでない

表現など

いったいどのくらいあるというのか

 

ほんとうに

どこまでも

どうしようもないほど

文芸や創作物はくだらない

 

くだらない




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