いまに始まったようなことは
なにひとつ
ない
むかしから
なにひとつ
変わっていない
『華厳経』にこうある
衆生は毒心を抱いて
たがいに傷つけあっている
それをすこしも恥としない
このために
迷いの淵に沈んで
はかり知れない苦悩を受けている
三世の諸仏は
ことごとく
これを見透かしておられる
三世の諸仏
という表現を
人格化したイメージで想像してしまうと
大きく誤る
三世の諸仏は
因果の法則をいう
すべては
衆縁和合によって生じたり
減じたりするので
因果の法則は
ほんのわずかでも
無視することも
できないし
逃れることも
できない
もし
真理にかなった信仰があるなら
三世の諸仏を
信仰すべきだろう
大小の時間差を伴って
正確にすべてを
しかるべく返してくる
恐るべき
巨大な反射鏡である
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