2012年8月26日日曜日

八月句 (二)



八月十二日

蒸す夜明けともに汗かく朝顔と

淡紅の芙蓉の花の美人ぶり

木槿咲く豆腐屋に若き娘あり

稲妻やわが人生の此処ぞ臍

秋立つや畳に坐る心地よさ

パブコメを送りし後に苧殻焚く

猫夢む八月の隅田川べりに

人生もやや捨て置いて残暑かな

星月夜メソポタミアの昔より

ともに見る縁となりしよ遠花火

いつぱいの蜩の林抜けて湯に

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