立秋もとうに過ぎたのに
茹だるように暑い日
遠く過ぎ去った晩夏
別れてしまった人たちや
逝ってしまった人たちと
こんな日を過ごした
何日も
何日も
来る日も
来る日も
いつまで続くのかと
うんざりしながら
どこかへ逃げだしてしまいたいと
捨てばちにさえなりながら
いまは知っている
本当にすべては
遠く
遠く
過ぎ去ってしまうのだと
いつのまにか
終わっていってしまい
無辺の宇宙の
どこにいてさえ
二度と戻ってこないのだと
いつまで続くのかと
うんざりしながら
どこかへ逃げだしてしまいたいと
捨てばちにさえなりながら
過ごしたあの日々
あれが
あれだけが
わたくしの内実なのだと
立秋もとうに過ぎたのに
茹だるように暑い日
この暑い日も
わたくし
この暑い日こそ
わたくし
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