へんぴなところでいい
ひとりで住むなら
同居者というものに
はじめて気がねせずに
あれも不便
これも不便
そんな住まいを
ひとり楽しむ
なかなか
向きあえないできたじぶんを
へんぴで不便ながらんどうの住まいに
むかえに行きたい
ほんとうに耐えに耐えてきたのだ
朝も昼も夕も
たったひとりになれるときを待って
しかたなしに
深夜から朝がたまで起きつづけ
手に入れてきた
ひとり
なつかしいひとも
だいじなひとも
また会いたいひとも
いない
じぶんといるのを
じゃましてきただけの
ひとたちだから
へんぴなところでいい
ひとりで住むなら
同居者の食事も
洗たくも
けはいも気にせず
気がねもせず
ひとりだけで生きる
あれも不便
これも不便で
けっこう
帰る時間ももう伝えず
待ちあわせることも
もうない
わかちあいなどせず
わかりあいなどせず
共鳴も
説得も
いらない
ひとはひとりでは生きていけない
なんて、うそ
ひとはひとりでしか生きてはいけない
じつは
政治のすべても
ここからしか始まらない
家族が
子が
親が
と言っているあらゆる連中に死を
終焉を
あらゆる集団性の消滅を
たったひとり
たったひとり
たったひとりに
万人が平等になる明るい未来を!
よき新年を!
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