人生では目的を持ち
それなりの設計をして
というのが
推奨されるらしいが
目的だの
設計だのが
それなりの意味を持つのは
やはり
防波堤内の小さな
港や入り江でのお話
大洋や砂漠に
生まれ落ちた人たちには
そもそも
通用しようもない
はじめから
人生でなしに
生を
生だけを
かれらは運ぶ
港や入り江の
価値観や道徳など
かれらには
通用しようもない
港や入り江に
張りめぐらされた網の目を
ザアッと断ち切る
大鋏の心と頭を
かれらは持つ
港や入り江にも
わずかながら
かれらはいて
大洋や砂漠としか
その場所を見ない
人生を嗤い
生だけを運ぶ
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