駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年8月13日水曜日
サヨナラ
冬のペンで書くと
サヨナラは
いくらか
疎林のにおい
また
宙をほそく
ながく
漂う
水の流れが来ている
どこかへ
離れていってしまった
指先が
その流れに
遠くで
きっと触れている
ここでは
夏の雪があんなに
降ったのに
また
疎林のにおい
手と呼ぶべき手も
ないのに
書く
サヨナラ
もちろん
邂逅の
もっとも優しい
表現として
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