気づけ、阿呆め！

  

ものの

成りゆきの…

成っていくさま

変っていくさまを

その見方を

ふたたび

根元から洗い直せ

と聞こえてきている

それは

宙に漂ってはいない

ましてや

風の中になどない

人の群の中には

もちろん

ありは

しないか？

否！

人びとはむしろ正確な砂鉄

宿命の磁力を

あざやかに反映する

いつもながらに

書棚の上から

ふいに落ちてくる時の

本

そこに

必要なものが

必ず示されている

不思議

とか

ありえない

とか

人類の幼年時代にいつまでも留まるのはやめて

つまらない拒否反応ばかり

するのは

もうおしまい

偶然はない

すべて

細かく編まれ

計画され

提示されてきていることに

気づけ、阿呆め！