いつからだろう
鮮明な境界線ができたように
こうなったのは
行きたいところはもうない
やりたいこともない
あらたに出会いたいような人たちもいない
予約をとったり
並んだりしてまで
わざわざ食べたいものもない
ながく飛行機に乗るのなどもうまっぴらだし
外国語会話をあらたに学んでまでして
しやべってみたい与太話ももうない
ところが
ふり返って
何度も
何度も
見直してみたい瞬間
捉え直してみたい光景は
あまりにいっぱい
たしかに起こったことなのに
たしかに生きた時間と場所と出来事なのに
それらの内実を
じゅうぶんには生き切っていないような
じゅうぶんには理解できていないような
どうも
出来事の構造を見誤ったまゝになっているような
そんな瞬間や光景は
あまりにいっぱい
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