quanto piace al mondo è breve sogno.
Petrarca《Canzoniere》
この世で好まれることはみな短い夢
ペトラルカ『歌集』
昔の知識人たちは
当然のように
古代ギリシア語など
すらすらと読んでいたのだろう
などと
うっかり思ってしまうのも
現代の病のひとつ
かも
しれない
ちょっとは
これを癒やす薬を
処方して
もらっておこうか
かの高名な詩人
ペトラルカは
自分では読めもしないのに
ギリシア語のホメロスを所有していて
崇拝していただけ
だった
と
ニーチェの同時代人で
友でもあった
ヤーコブ・ブルクハルトは
『イタリア・ルネサンスの文化』で
バラしてくれている
『イリアス』や『オデュッセイア』を
どうにかこうにか
ラテン語に訳したのは
『デカメロン』の作者ボッカッチョだったが
それも
カラブリア生れのギリシア人の手を借りての
ことだったらしい
とはいえ
この頃から
ギリシア語からの
古典の翻訳熱は
イタリア中で燃え上がり出し
教皇ニコラウス5世などは
修道士だった頃から
借金を重ねては
古写本を
買い集めたり
写させたりしたらしい
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