閉鎖的合理主義を打破するという強固な意志、
現行の道徳的掟への絶対的異議申し立て、
詩や夢や驚異のものに訴えかけての人間解放の企画、
あるいはまた、新たな価値体系を促進する配慮……
アンドレ・ブルトン 『対談 1913~1952』
いまどき
シュールレアリストだ
と自称するのも
古色蒼然
時代錯誤の
あわれな老骨
という感じだが
いまの日本で真性のシュールレアリストであるのは
ぼくぐらいなものだと思う
言語表現や
思念や
人づきあいや
価値というものを
あらゆる点からシュールに扱って
ときどき露骨に
多くの場合は和風薄味で
お上品に
また
しごく淡白に
皮肉や
ひっくり返しや
諧謔や
毒を
しこたま仕込んで
表明することにしている
しかし
この頃思うのだ
そろそろシュールレアリスムを進めて
ぼくなりに
スルレアリスムを宣言しようか
と
シュールレアリスムはsurréalismeで
réalismeの上(sur)ということだから
ぼくとしては
sousleréalisime
すなわち
le réalismeの下(sous)という主義を標榜したい
超現実主義
ならぬ
現実下主義
か
底現実主義
か
蔭現実主義
か
翳現実主義
といったところだ
スルレアリスム
というと
スルガのスルが冠されていて
なかなか
いい冗談名でもあるのが
気に入っている
スルレアリストとして
スルレアリスム宣言をここに表明する!
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