音楽がきこえている
ひとりこれを聴いている
たしかに死んだ
もう夏はこない
冬もこない
(浜辺で夜を明かしたことはあったか?)
さびしいという言葉をもう
語らないとおもう
(星はよくみえるようになればいいのだが)
からだを粗末にはしなかった
ふるえがからだのあちこちで起こる
そんなにじゃまだった?
そんなににくかった?
すべてをひらき切る
ちからはまもなく尽きる
悪意ばかりだったと思っている
すっかり透明になったな
音楽は聴きつづける
ひとり聴きつづける
だれもいなくてよい
だれにももう聴かせない
[初出]Nouveau Frisson(ヌーヴォー・フリッソン) numéro 33 (1995年4月)
編集発行人・駿河昌樹
東京都世田谷区代田1-1-5 ホース115-205
0 件のコメント:
コメントを投稿