2026年1月19日月曜日

盛時をすぎて 

 


ひかりの魚群の夢を

きれいな小封筒にさしいれて

過ぎた日のカフェの昼さがり

ボーイは純白のシャツを着て

がんぜない夢の光景の

成就のように立っていた

盛時をすぎて

去っていく流星のわたくし、か

静寂のほのおとして

その光景からも外れていた

 

はじめての魚の子

 

星のはなしに入ろうか

しずかなテーブルにつどい

中央にはとおい銀河

音のない風がながれて

雲のむこう

かいま見たのは きっと

澄んだ流水に目をひらく

はじめての魚の子

 

透明なものの友として

わたくしたちはいつまで

空気の濃淡を容易に読むだろう

ことさらに具象に走るのはやめて

見えないものをよく見ようとひらく

いくつもの見えない目

 

星のはなしは尽きず

さらさらと

まだ日も高いのに流れる

こまかい無数のひかりがある

 





0 件のコメント: