2026年1月19日月曜日

はじめての魚の子


 

 

星のはなしに入ろうか

しずかなテーブルにつどい

中央にはとおい銀河

音のない風がながれて

雲のむこう

かいま見たのは きっと

澄んだ流水に目をひらく

はじめての魚の子

 

透明なものの友として

わたくしたちはいつまで

空気の濃淡を容易に読むだろう

ことさらに具象に走るのはやめて

見えないものをよく見ようとひらく

いくつもの見えない目

 

星のはなしは尽きず

さらさらと

まだ日も高いのに流れる

こまかい無数のひかりがある

 

 

 



 

*詩誌『ヌーヴォー・フリッソン』 第65号(1997年7月)初出

Nouveau Frisson 65 juillet 1997





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