2026年1月19日月曜日

花柄のテーブルクロスに頬づえついて

 

 

 

永遠というものはいつも

まっさきに滅びていく

花柄のテーブルクロスに頬づえついて

ちょっと高めの煙草を吸って

窓のそと

明るい空を眺める

長調と短調がいまいっしょに

春のひとときを奏でる

 

よく晴れた草原まで

これからピクニックに出かける

すてきな黒のサングラスでも

季節はずれにかけて

つめたい青草に埋めにいくのだ

ずいぶん乾いたこともあった頬と

傾きがちだった首

引きつりがちだった指さき

 

永遠というものはいつも

まっさきに滅びていくけれども

滅びないものはなにか

ちょっと高めの煙草を吸って

花柄のテーブルクロス

頬づえなどついて

 

 


 

 

*「駿河昌樹詩抄」2012910日月曜日より再録。

https://masakispoetry.blogspot.com/2012/09/blog-post_6129.html

初出は詩誌『ヌーヴォー・フリッソン』 第65号(1997年7月)。

Nouveau Frisson 65 juillet 1997

 




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